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ギフト・パック
こんにちは。ボランティアのIi-Lilly(伊 李)です。

私の職場はA駅の近くです。1年以上前から、駅前広場のベンチで
Bさんを見かけるようになりました。

今年の夏の異常な猛暑のある朝、出勤のために駅前広場を横切ると、
Bさんがベンチで横になっていました。
強い日差しをまともに浴びて、ぐったりした様子に、ぎょっとしました。

それまで声を掛けたことがなかったのですが、思い切って声をかけると、返事がありません。
眠っているのと様子が違うようです。
それで区役所の福祉課に電話を掛けました。
このことがきっかけで、Bさんを見かけると声を掛けるようになりました。

Bさんはホームレスの原因で紹介した何の援助も受けていないホームレスの一人でした。
巡回相談員に会ったことがなく、福祉もシェルターのことも知りませんでした。
食べ物や衣類の支給も受けたことがありませんでした。

Bさんがこれまで何の援助も受けられなかった原因の一つは
A駅が、池袋や新宿、山谷など、支援活動が行われている地域から離れていること、
BさんがA駅周辺の広い範囲で、転々と居場所を変えていることが考えられます。

福祉相談員が巡回する時間に、いつも駅前広場にいれば
相談員と出会って、ケアを受けられるかもしれないのに
なぜ、Bさんは転々と居場所を変えるのだろう、と不思議でした。

あるとき、Bさんを見かける時間帯に、今まで見かけた場所を一か所づつ辿ってみました。
すると、あることに気付いたのです。
転々としているのは気まぐれだからではなく、わずかな食べ物を得るためだということに。
そのことに気づいたあと、小さな支援物資サバイバル・ギフト・パックを準備しました。
そしてBさんに会ったらいつでも渡せるようにギフト・パックをいつも持ち歩くようにしました。
ギフト・パックは支援団体の一つてのはしさんのサイトを参考にしました。

GiftPack
ギフト・パックの中身。これらをきれいなパッケージに入れてリボンをかけました。

Bさんにギフト・パックを渡したとき、無料シャワー、無料診療所、シェルターのこと、
救急車の呼び方、公衆電話の場所を知らせました。
これらの情報やギフト・パックを受け取ったときも、Bさんは口をつぐんで無表情でした。
他人との交流を完全に失った、長く厳しい野宿生活で、感情が失われてしまったのだろう、
と思いました。

けれど、別れ際に私が「元気でね」と言いながら笑うと、
Bさんは、欠けた前歯を見せながら、同じように笑ったのです。

衣食住すべてが極限状況にあっても、人は自然に笑うことができる、ということを、
そのときはじめて知り、こころが打たれました。

これからも、Bさんを見かけたら、出勤前や帰宅前のほんの短い時間、話かけを
続けようと思っています。ここでの話しかけは、相手に対して受け身で接することです。
2010/09/10(Fri) | 東京プロジェクト/ホームレス支援 | トラックバック(-) | コメント(0) | page top↑
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