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世界の医療団スタッフインタビュー Vol.3 (広報・企業パートナーシップ担当 熊野さん) ~前半~
こんにちは!インターン大西です。
まだまだ日差しがきつい今日この頃、いかがお過ごしですか?私はフルーツビネガーにハマって、お酢パワーで夏を乗り切ろうとしています。
さてさて、今回は久しぶりのスタッフインタビューをお送りします。
いつも私達広報インターンを温かく見守り育ててくださっている広報マネージャーの熊野優さんです。

――最初に、いつから世界の医療団で働いているのか、またどんなお仕事をされているのか教えてください

「現在やっている広報マネージャーに就いたのは2006年の8月からなんですが、2004年にすでにボランティアで翻訳をやっていました。その当時に職員だった方と一緒にグローバルフェスタなどのイベント、写真展の開催の補助作業にかかわったことがはじまりです。
仕事の内容としては、当初は広報だけだったんですけど、今は『企業パートナーシップ』という、企業とNGOを結ぶ窓口のようなこともしています。目的はファンドレイジング(資金調達)です。
広報の仕事については、民間企業のように広報予算があって、それを使ってどう発信するかというやり方ではなく、予算なしでいかに取り上げてもらい、話題にしてもらって結果的にみなさんに知ってもらうようにするかというところが特徴かなと思います。プレスリリースを出したり、イベントの計画をしたり。例えば企業や小中学校、高校や大学への講演会の機会をもらう、または依頼してくださる方にはそれにお応えする、ということをやっています。」


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(事務所の熊野さんのデスクにて)

――広報に関して、一番難しいことは何ですか?

「伝えたい内容と受け止めてもらえる内容というものが、必ずしもいつも一致するものではないので、いかに伝えたい・伝わってほしい内容を伝えられるかに非常に神経を使っています。個人や企業、基金からの支援で成り立っているNGOという性質から、みなさんから共感してもらったり、お金や気持ちで支えてもらえるためにも、いかに賛同を得られるかというのが難しいところです。」 

――最初に広報の仕事を始めた時から数年経って、時代が変化してきたと思うことは?

「あります。NGOのとらえ方が、ある程度認知が少し上がってきたなという気はします。2、3年前は「何をやってるかわからないけどとりあえず非営利らしいよ」という感じがもっと強かったと思うんですけど、今は「いろいろな分野があって、それぞれのアプローチがあるんだな」という程度に。
でも中にはやっぱり、「政府にやってもらえば」とか、「国連という組織があるから海外のことは国連にやらせとけばいいんじゃない?」という意見もあります。だけどそれらが行き届かない部分があって、その人たちに一番早急な対応が必要という状況に、さっと入れるフットワークのよさがNGOの利点です。その辺の理解を得るのが難しいところですね。」

――NGO自体の認知度が上がったところで、世界の医療団の認知度はどうでしょう?

「ちょっとぐらいは上がってるはずなんだけど、でも計ってませんからどうでしょうね・・・
これからです(笑)」

――では、企業パートナーシップの方で、やりがいは何ですか?

「一番気持ちの中で強く持ち続けることができているのは、ある意味で原点ともいえるかと思うのですが、頂戴するお金は、誰かの命に直結しているということです。私が一人の企業担当としていくらもらった、ということが、いろんな人の手にわたって現地に届き、最終的にはそこの人たちの命に到達するというイメージを持ち続けています。私は医者や看護師でもないし、直接彼らの治療にかかわることはできないけれど、そこにつなげていくためのリレーの一部を担っているということで、自分の能力や時間を注ぎ込むだけの意味がある仕事だと思っています。」

――話は変わって・・・日本とフランスのNGOのありかたの違いを教えてください。

「私は大学院生のときにフランスで別のNGOでインターンをしていました。医療ではなく人権問題に取り組むNGOだったんですが、組織に学生部みたいなものがあって、年齢や立場、使える時間に応じて、活動できる場がすべて設定されていました。日本だと、NGOに参加したいけどどこで何をしたらわからないという感じですが、フランスにはNGOの社会的な位置づけがすでに『なくちゃ困るよね』という感じでみんなから受け入れられている土壌があります。日本は少しずつ変わってきているけど、『なくてもいいんじゃない』と思われている面がまだありますね。」

――日本のNGOで働くことは、キャリアになるでしょうか?

「現状では難しいですね。海外と日本では、NGOでのキャリアは評価される重さに差が出てくるんじゃないでしょうか。この間の講演会(6月25日『人道支援とは?』講演会)で與座医師が、『海外派遣ボランティアをすることはキャリアにつながるか』という質問をされてはっきりと『ないと思う』と答えたことは、日本における現在の状況を示していると思います。日本ではまだ、話としては美しいと思われても、実際に社会の中で、やっている人とやっていない人が同じキャリアであったときに、確実にやっている方が評価されるというわけではありません。むしろ『キャリアとして役立つのだ』という新たな視点を社会に提示していくのも、今やっている私たちにかかっています。」

――世界の医療団が私たちのようなインターンを受け入れていることも、そういうことを意識してのことですか?

「そうですね。それにNGOでのインターン活動が大学の単位になったりするのは、新たな変化ですよね。今までの、行政機関などでの活動は単位として認めるけどNGOは認めない、というところから、NGOでのインターンシップも認めようというのは最近の動きですね。
中学生でも、授業の一環で事務所に話を聞きに来たりしますし。」

――そのつながりでお聞きしたいのですが、学生向けに講演をやる意義は何ですか?

「将来大事な役割をになう人材を育てるための種まき、という意義があると思います。
日本の社会に特徴的なのは、『自分たちの生活に必要な基盤というか枠組みを作ってくれるのは「お上」とか行政がやってくれて、自分たちはその中で自分たちの生活を営めばいいんだ』という雰囲気が最近まであったと思うんです。でもそうじゃなくて、何か不具合があった時に、このままでは困る、自分から発信したり横とつながって自ら解決していかなければ、という空気が生まれてきたと思うんですね。その中で、ひとつの方法としてNGOとか、いろんなやり方があるんだということに若い世代が気付いて、解決の糸口を増やすひとつのきっかけとなってほしいと思います。
講演会とかワークショップを通して、『自分はフィリピンのごみの中で暮らしてはいないけど、世界にはそういう人もいるんだ』ということを疑似体験的に知ってもらう。そして、われわれの享受している豊かさと引き換えに彼らがそれを引き受けなければいけなかったのかもしれない、自分が完全に無実ではないかもしれない、という横のつながりを考えてもらう。そういうつながりは一つ一つ見えるものではないですけど、そのことを思いながら自分が何か行うことで、他者へのまなざしが生まれてきます。そういうヒントになるようなことをしたい。
ひとつのNGOとして盛り上がっていきたいからだけじゃなく、この活動は社会全体に良いインパクトを与えるひとつの方法になり得ると思っています。」

――そういった目的のために、世界の医療団だけじゃなく、他のNGOと協力して何かをやっていくということはありますか?

「今現実にやっているものは、ポッドキャストでN(R)GO(エヌラジオ)というものが動き出しています。
ゆくゆくはJ―WAVEとかに枠をとろうという意気込みもあったりして…(笑)同じようなことをテレビでやっているところもありますよね。」

☆ ★ ☆

まだまだインタビューは続きます。後半は26日に更新予定。お楽しみに!


2009/08/13(Thu) | インタビュー | トラックバック(-) | コメント(0) | page top↑
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