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『神の子たち』
四ノ宮監督が三部作でおくるフィリピンにあるスモーキーマウンテンのドキュメンタリー映画、第二作目『神の子たち』を見てきました。
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(神の子たち公式ホームページより)

舞台はパヤタスゴミ捨て場。ここで暮らす人々にとってゴミは生活の糧。毎日の生活を支えてくれる重要な収入源。しかし2000年7月に降り続いた雨による崩落事故が起き、大勢の住民が亡くなります。政府はゴミ捨て場を閉鎖しますがそれはそこの住民にとって収入源を失うということ。4ヶ月間ゴミの来ないゴミ捨て場で暮らす人々の姿を四ノ宮監督が淡々と映し出しています。

 汚く危ないゴミ捨て場。政府の政策として閉鎖という選択肢は分からなくもないのですがその閉鎖が意味することは、住民にとってはご飯にありつけなくなるということ。マクロな視線で長期的に合理的なことを行う時にミクロなレベルで起きる痛み。妥協はどのレベルで行うべきなのか。途上国における開発問題の根本的なジレンマを非常にたくみに描き出しています。

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(神の子たち』公式ホームページより)

またこの映画はスモーキーマウンテンに住む人々の現実を知る貴重なドキュメンタリーでもあります。何を食べ、どのようなジョークを言い合い、何で喧嘩をし、どのように家族を愛し、どれだけ仕事をがんばっているのか。四ノ宮監督は20年以上フィリピンに通い、実際にスモーキーマウンテンに住み込んだ経験のある方です。「貧困削減」だとか「生活環境の改善」だとかよく耳にする言葉ですが、その「貧困」、「生活環境」とはどういったものなのか、机の上の勉強だけでは分かりません。フィールドに行って自ら見ること。その重要性に気づかされました。

2月27日から東京都写真美術館にて三作目『BASURAバスーラ』がロードショー公開されます。監督とのディスカッションの時間も設けられるそうです。お勧めです♪

『神の子たち』
監督:四ノ宮浩 撮影:瓜生敏彦
整音:久保田幸雄 音楽:加藤登紀子
2001年/日本映画/105分
公式ホームページ


2009/06/24(Wed) | おすすめの本・映画 | トラックバック(-) | コメント(0) | page top↑
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